Group Show
フランシス真悟、伊庭靖子、前田紗希
2023年1月28日(土)- 3月11日(土)
開廊時間:火−土(日月祝休)12:00-19:00
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MISA SHIN GALLERYは、1月28日(土)から3月11日(土)まで、フランシス真悟、伊庭靖子、前田紗希によるグループ展を開催いたします。
フランシス真悟は、幾層にも重ねられたブルーの抽象画や、深い色彩のモノクローム作品によって、絵画における空間の広がりや精神性を探求し続けているアーティストです。近年の「Interference」シリーズは、特殊な素材が引き起こす光の干渉によって、絵の具の複数の層に光が通り、見る角度によってさまざまな色が立ち現れるペインティングです。鑑賞者の動きがもたらす視覚の効果は、そこでしか感じられない絵画への体験を誘発します。
伊庭靖子はクッションや陶器などの身近なモチーフを自ら撮影し制作することで、それらの表面と伊庭の眼の間に存在する光や空気など目には見えない質感を描いてきました。初期にはモチーフとの距離が近くクローズアップだった画面から、近年はモチーフとの距離が生まれ、その対象は空間や風景へと広がっています。本展では、2021年に制作された植物を描いた作品、さらに近作の風景画を展示します。
前田紗希は1993年生まれ、「時間の堆積と境界」をコンセプトに、ペインティングナイフのみで油絵具を何十層にも重ねた抽象画を制作しています。トライアングルを最小限の存在とし、何層にも塗り重ねられ堆積し、また削りとられては構築されていくその画面は、日常のあらゆる物事やその重なり、関係性などが幾何学的に表現されています。学生の時から一貫して抽象を追求してきた前田は、我々が認識する「境界」とは何かを問い続けています。
3人のアーティストによる、ペインティングの異なる表現をぜひご高覧ください。
フランシス真悟 Shingo Francis Artist Page
1969年カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。ロサンゼルスと鎌倉を拠点に活動。絵画における空間の広がりや精神性を探求し続けている。DIC 川村記念美術館(千葉、2012 年)、ロビーギャラリー、ダースト財団(ニ ューヨーク、2013 年)、市原湖畔美術館(千葉、2017 年)、セゾン現代美術館(軽井沢、2018年)、マーティン美術館 (ウェーコ、テキサス、2019)など 国内外の多数の個展、グループ展に参加。JP モーガン・チェース・ アート コレクション、スペイン銀行、 フレデリック・R・ワイズマン財団、森アーツセンター、セゾン美術館、桶田コレクション、東京アメリカンクラブなどにコレクションとして収蔵。
伊庭靖子 Iba Yasuko Artist Page
1967年京都市生まれ。嵯峨美術短期大学版画科専攻科修了。1999年、フランス・モンフランカン(ダイムラークライスラーグループ アート・スコープ)、2001-2002年、ニューヨーク(文化庁在外研修員)にて滞在制作。主な個展に「まなざしのあわい」東京都美術館(2019年)、「まばゆさの在処」神奈川県立近代美術館鎌倉館(2009年)。国立新美術館、府中市美術館、横須賀美術館、平塚市美術館、滋賀県立近代美術館など多数の展覧会に参加。神奈川県立近代美術館、資生堂アートハウス、東京都現代美術館、国立国際美術館をはじめ、The Cleveland Museum of Art(米国)など国外も含め多くのパブリックコレクションに所蔵されている。
前田紗希 Maeda Saki
1993年福井県生まれ。2015年京都芸術大学美術工芸学科油画コース卒業。主な個展に「Accumulating as we pass by」YUKIKOMIZUTANI(東京、2022年)、GALLERY TOMO(京都、2019年)など。DMG森精機株式会社、OCA TOKYO(三菱地所株式会社)にコレクションされている。2023年3月開催のMeet Your Art Fair 2023 に参加予定。